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2017年7月18日火曜日

MK reduces inhaled chlorine triggered AHR and airway inflammation in the mouse.

Br J Pharmacol. 2017 Jul 18. doi: 10.1111/bph.13953. [Epub ahead of print]

BACKGROUND AND PURPOSE: 

Cysteinyl leukotrienes (CysLTs) are pro-inflammatory lipid mediators that exacerbate disease state in several asthma phenotypes including asthma induced by allergen, virus and exercise. However, the role of CysLTs in irritant-induced airway disease is not well characterized. The purpose of the current study was to investigate the effect of montelukast (MK), a CysLT1Rantagonist, on parameters of irritant-induced asthma (IIA) induced by inhalation of chlorine (Cl2 ) in the mouse.

EXPERIMENTAL APPROACH: 

BALB/c mice were exposed to Cl2 (100ppm, for 5 minutes). MK (3mg/kg) or the vehicle 1% methylcellulose (MC) was administered 24 hours and 1 hour prior to Cl2 exposure and 1 hour prior to outcome measurements. Twenty-four hours after exposure, responses to inhaled aerosolized methacholine (MCh), cell composition and an array of cytokines/chemokines in bronchoalveolar lavage (BAL) fluid were measured. Neutralizing antibodies against interleukin (IL)-6 and vascular endothelial growth factor (VEGF) were administered prior to exposures.

KEY RESULTS: 

MK reduced Cl2 -induced airway hyperresponsiveness (AHR) to MCh in the peripheral lung compartment as estimated from dynamic elastance but not in large conducting airways. MK treatment attenuated Cl2 -induced macrophage influx, neutrophilia and eosinophilia in BAL fluid. Cl2 exposure increased vascular endothelial growth factor (VEGF), IL-6, keratinocyte cytokine and macrophage inflammatory protein-1α in BAL fluid. MK treatment prevented Cl2 -induced increases in VEGF and IL-6. Anti-IL-6 inhibited Cl2 -induced neutrophilia and reduced AHR.

CONCLUSION AND IMPLICATIONS: 

Findings in the present study demonstrate that MK treatment attenuates Cl2 -induced neutrophilia and AHR. These effects are mediated, in part, via IL-6.
PMID:
28718891

2017年7月16日日曜日

レジナビフェア2017へ参加

医学生対象としたレジナビフェアへ、西埼玉中央病院として参加してきました。
西埼玉中央病院の教育研修として前回3月19日以降、最近での参加目2回目の参加です。
教育研修として誇れる病院へ向けて皆で努力していきます。
 同じ、埼玉で埼玉医科大学国際医療センターの山口先生とも一緒に、ゆるキャラと写真を撮れました。埼玉が更に発展できるように頑張ります。




2017年7月13日木曜日

Next-gen Conference for Lung Cancer

川越で開催された、Next-generation Conference for Lung Cancerへ井部先生・児玉先生が参加しました。秦先生の学術への熱い思いを拝聴し、インスパイーされ日々の臨床に役立て参ります。



2017年7月12日水曜日

Time to Treatment and Mortality during Mandated Emergency Care for Sepsis.

《背景》
アメリカでは1年に150万人が敗血症をきたすとされ、その多くはERに搬送されることとなる。治療方法としては前臨床試験の結果、早期の広域抗菌薬投与・点滴投与などが一般的とされているがその具体的な予後改善効果については知られておらず、臨床医によってはその利益に疑問を呈するものもいる。こういった背景より、今回我々は治療介入のタイミングとその死亡リスクの関係について調査した。

方法
対象:NY州の計149施設で17歳以上の49,331人の敗血症/敗血症ショック患者
市中感染症のみを対象とするため、入院後6時間以内に敗血症プロトコルを開始した患者のみが対象となった。

原則的にニューヨーク保健部にて作成されたプロトコルに則り治療された。具体的には3hour bundle(3時間以内の広域抗菌薬投与、血液培養採取、lac測定)を行うことが求められた。

除外:その他臨床試験に登録されている患者、治療拒否患者、登録患者50例未満の病院からの患者(疑似症例の除外のため)

全ての施設は患者の概要、合併症、病状、重症度、プロトコル完遂までに要した時間、結果を報告することとされた。

・敗血症の診断基準としてはSepsis-2(2001 International Sepsis Definitions Conference)を基に行われた(Sepsis-3は本試験開始後に出されたため定義としていない)

Primary Outcome:院内死亡率
Primary Exposure3hour bundle完了までの時間

補液のbolus投与に関しては30ml/kgの膠質液投与がすべて投与されるまでの時間を観察した。投与された患者は全員Lac>4mmolsBP<90mmHgの患者にかふぃられた。

結果
49331人の患者のうち82.5%3時間以内に3hours bundleを施行完了していた(中央値は1.30時間)3時間以内に完了された患者とそれ以外では患者背景はほぼ変わらなかった。

3hour bundleを完了した時間は死亡率の高さと関連した(3-12時間で完了した患者は、3時間以内に完了した患者と比較して院内死亡率が14%上昇した)。抗菌薬投与までにかかった時間も同様の結果となった。

26978人の患者は入院12時間以内にbolus投与を受けることとなったが、その投与までの時間と院内死亡率は相関しなかった。

考察
今回の結果で敗血症患者への治療介入時間と予後が挿管することが改めて示された。
しかしbolus投与までの時間は予後とは関連しなかった。これは、重症な患者ほどbolus投与の時間が短くなる傾向があるため、死亡リスクも高くなると考えることができるため、一概にbolus投与に意味がないとは言えない。Bolus投与により肺水腫などの副作用が出ることもあり、これについてはランダム化試験による試験が必要である。
病院間での3hour bundleの尊寿率、bolus投与施行率などは大きな差があった。特に小規模な大学病院などの教育機関付属病院でない病院の方がアドヒアランスは良好であり、意識の共有がより計られやすいことが影響していると考えられた。

Limitation:ランダム化試験ではないこと。広域抗生剤の使用の妥当性についてのデータがない点などがある。

感想
敗血症ショックに対する加療スピードが予後とどう関係するかを報告している。
この研究では3hour bundleとしてlactate、血培、抗菌薬投与をセット換算としているが、Fig3にある様に抗菌薬投与までの時間/3hr bundleが施行された時間と死亡率のグラフを比較するとほぼ変わりがないことが分かる。極論抗菌薬さえ早く入れられればそれだけで死亡率はコントロールできることが分かる。
客観的に考えれば至極当然な結論だがそれが出来ていない病院が多い事も本文で触れられている。基本に忠実に医療をしていく事が重要であると再認識させられた。




PMID:
28528569

(担当:感染Ns.坂木、まとめ:児玉)

2017年7月5日水曜日

Multicenter, Phase III, Randomized, Double-Blind, Placebo- Controlled Trial of Pravastatin Added to First-Line Standard Chemotherapy in Small-Cell Lung Cancer (LUNGSTAR)

<背景>
小細胞肺がん(以下SCLC)の治療方法はこの40年でわずかな進展しかなかったものの、近年その性質への理解が深まり(例:TP53,RB1遺伝子変異など)、それに対するいくつかの試験が進められている。
スタチンは心疾患予防に効果のある安価な薬剤であり、基礎レベルでは腫瘍成長の抑制や、乳がん、膵癌、SCLCなどのいくつかの癌種においてはアポトーシスを引き起こすなどの結果が出ている。この事から、抗癌剤に併用することで抗腫瘍効果の増強を来すことが期待された。本研究の前に、プラバスタチンを肝腫瘍に対し使用したランダム化試験ではOS9か月延長したと報告されている。(Kawata et al, effect on pravastatin on survivail in patients with advanced hepatocellular carcinoma. A randomized controlled trial)
本研究は以上のような背景を受け、大規模phase3試験を行った。(PMID:28240967)



<方法>
対象:chemo-naïveSCLC患者に対し、Pt+ETPにて加療。
   18歳以上、PS 0-3ED/LDの病型は限定なし
除外:組織系が混合型、その他の癌の既往がある、登録12か月以内にスタチン系の投与、ないし4週間前以内にフィブラートの投与がある

患者はPSに基づき、ランダムに分けられ、プラバスタチン40mgないしプラセボを、病状進行ないし中止に準ずるAEの出現まで11回、2年間服用した。
全患者は標準的な抗癌化学療法を6サイクル行った。放射線照射に関しては限定していない。

PEOS
SEPFS,抗腫瘍効果,毒性

【評価方法】
 各サイクル前にXp、生化学検査を行い、その後2か月おきに1年、その後は3か月おきに評価した。CT3サイクル目・化学療法終了4週間以内と、必要時に撮影した。

<結果>
846人の患者が登録された。




スタチン群
プラセボ群
HR
OS
10.7か月
10.6か月
1.01
2OS
14.1%
13.2%

Median PFS
7.7か月
7.3か月
1.01(adjusted)
1PFS
25.3%
24.2%

EDLDそれぞれに限っても有意差は認めなかった。
・腫瘍の反応性に関しても有意差はなかった。
AEにもプラセボ群との差は認めなかった。

<考察>
・スタチンを加えることは副作用の点からは安全であったが、メリットもなかった。
・今回のスタチン投与量は40mgであり、もしかすると80mgの最大投与量であれば何らかの効果が認められた可能性がある。
LUNGSTARが登録された2005年代は前臨床のエビデンスは十分であった。しかし現在出版されている二重盲検試験4例ではいずれも有意差が証明されていない。前述のKawataの報告は恐らく盲検法でなかったことと、患者数が少なかったためではないか。
・本研究はランダム化試験としてはほかの研究の3倍以上のmassを持っており、今回の結果を踏まえるとスタチンには抗腫瘍効果はほぼないと考えられる。現在進行中のスタチン試験に関しては資源を節約するためにも一度中間評価を行い、場合によっては途中で終了することをお勧めする。

<感想>
本文にもある様に2005年代、スタチンは心疾患減少リスクのほか肺炎・sepsis・癌にも効果があると噂され、それを受けて数多くの試験が実施された。しかしほとんどが本研究のようにnegative studyとなった様子である。
当時SCLCに対する化学療法は新規分野が少なかったこともこれほど大きなPhase3試験を行うきっかけとなったのかもしれない。いずれにしてもphase3前の臨床研究は重要であることを再認識する報告となってしまった。
(担当 石塚 栞;薬学学生、 まとめ:児玉)