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2016年11月18日金曜日

Screening and brief intervention for obesity in primary care: a parallel, two-arm, randomised trial

Screening and brief intervention for obesity in primary care: a parallel, two-arm, randomised trial
 2016 Oct 21. pii: S0140-6736(16)31893-1. doi: 10.1016/S0140-6736(16)31893-1. [Epub ahead of print]

   今回は、糖尿病所属の石井先生が、Lancetから最新の論文を紹介してくれました。

  肥満患者へ積極的な体重減量プログラムを行い第三者の専門家に紹介する群と、通常外来で主治医が指導する群において、Primay Endopointである12ヶ月の体重減少はどうなるのかとみた無作為化試験である。


Panel: Typical physician intervention
Physician: While you’re here, I just wanted to talk about your weight. You know the best way to lose weight is to go to [Slimming World or Rosemary Conley] and that’s available free on the NHS?
Patient: Oh?
Physician: Yes, and I can refer you now if you are willing to give that a try?
Patient: Yes, ok.
Physician: Ok, what you need to do is take this envelope back outside to the person who weighed you and they will book you into the weight loss course now.
Patient: Ok.
Physician: Good, but I’d like to see how you’re getting on, so come and see me again in 4 weeks, please. Ok?
Patient: Ok, see you then.

主治医は上記のトレーニングを受けて、無作為化のための封書を開けて、患者指導をどちらか選択する手法である。

エントリーは8403名の患者がいましたが、最終的に940名と942名が解析されました。
 最終的な結果として、積極的にプログラムを勧めた群の体重減少は有意差をもって認められた結果でした。
《総括》
   Lancetに掲載されるだけの意義のある論文であるかどうかの議論も出てきた。
  n数が多いからだけ? 企業の誘導?

 本論文では、肥満患者の体重減少・しかも1年後のみの評価である。臨床に還元するのであれば、生命予後や合併症の罹患等々について追跡することも本質的には必要ではないかとの意見もあった。
 禁煙外来も同様に、外来期間禁煙を行えてもその後、再度喫煙する患者もいる。
 目的は、
    禁煙することであるのか?
    合併症やがんの罹患を減らすことであるのか?
    社会的な啓蒙活動の一環として行うのか?
      などなど、本質を捉えてのスタディーを期待したい。
                         (糖尿病内科 石井医師)

2016年11月15日火曜日

第2回 チーム免疫療法(仮称)

第2回 チーム免疫療法(仮称)
  2016年11月15日
   非小細胞肺がんに、オプジーボが認可され11ヶ月が経過。腎臓癌への適応拡大も認可され、多くの患者様へ提供できることとなってきました。西埼玉中央病院でも安全に正しく使用するため、定期的に「がん研究所有明病院のチームIT会議への参加」と自施設でのチーム免疫療法としてミーティングを開催しています。
 今回は、呼吸器科の濱元医師から費用対効果についての説明が行われました。
 主に、QALYsとICERのコンセプトについて説明後、Nivolumabの薬価改定にまでで話をまとめてもらいました。 (次回開催は、2ヶ月後を予定しています。)

2016年11月7日月曜日

A Randomized Trial of Long-Term Oxygen for COPD with Moderate Desaturation.

A Randomized Trial of Long-Term Oxygen for COPD with Moderate Desaturation.

 2016 Oct 27;375(17):1617-1627.


 安静時または運動時に中等度酸素飽和低下が認められるCOPD患者に対し、長期酸素療法を行っても、初回入院または死亡までの期間延長にはつながらなかった。COPD増悪率やCOPD関連入院率についても、低減効果は示されなかった。

 研究グループは、米国内42ヵ所の医療機関に、中等度の安静時酸素飽和低下(パルスオキシメーター測定の酸素飽和度SpO2:89~93%)と、中等度の運動時酸素飽和低下(6分間歩行テスト中のSpO2≧80%が5分以上、90%未満が10秒以上)の安定期COPD患者、738例をリクルートした。

 被験者を無作為に2群に分けを行なった。
   長期酸素療法 有り群:368例
   長期酸素療法 なし群:370例
          (被験者に割り付けの盲検化は行われていない)

《主要評価項目》
   時間-イベント解析による生存期間または初回入院までの期間

《結果》
 追跡期間:1~6年(中央値は18.4ヵ月)
 両群の被験者特性は類似
  
  生存期間または初回入院までの期間には、両群で有意差は認められなかった
   (ハザード比:0.94、95%信頼区間[CI]:0.79~1.12、p=0.52)


  全入院率も両群で同等だった
   (率比:1.01、同:0.91~1.13)

  COPD増悪率
   (率比:1.08、同:0.98~1.19)
 
  COPD関連入院率
   (率比:0.99、同:0.83~1.17)
                     両群で有意差はなかった。

《まとめ》
  中等度のCOPD患者への長期在宅酸素の有用性を検討した前向き試験であった。Disccusionでは、Limitationとして5つもの項目を挙げて本試験のExcuseを行なっている。
  1)患者バイアスとして、既に酸素療法を信じている人がエントリーしていない
  2)患者からの情報不足として追跡しきれていない可能性
  3)酸素デバイスの統一化が行われていなかった
  4)酸素投与の直ぐの反応は見ていない
  5)患者自らの酸素使用に関しての報告では、Overestimateであった可能性
などと記述し、最後の結論として、中等度のCOPD患者への長期酸素投与は生存期間または初回入院までの期間への影響はなかったとまとめている。中等度のCOPD患者へ率先して酸素を導入すること(医療経済的)への一石となるかもしれないが、患者を目の前にして低酸素で耐えろとは言えないこともあり、臨床医の判断が重要となると思われる論文であった。
 
(呼吸器内科 濱元)

2016年11月1日火曜日

呼吸器科 新任医師:井部達也先生

井部達也先生就任
 2016年11月1日より、西埼玉中央病院 呼吸器科へ新任医師として 井部 達也 先生が就任致しました。九州での診療も選択肢として検討中、所沢の呼吸器診療に興味を持って頂き、力強い人員となっています。

 皆様、所沢の呼吸器診療に少しでもお力添えできればと思います。何卒よろしくお願い致します。