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2019年9月18日水曜日

Necitumumab plus gemcitabine and cisplatin versus gemcitabine and cisplatin alone as first-line therapy in patients with stage IV squamous non-small-cell lung cancer (SQUIRE): an open-label, randomised, controlled phase 3 trial.


本日のJournal Clubは呼吸器内科井部達也先生が、necitumumabStageⅣ扁平上皮癌への適応がわが国でも認可される日が近いということで、「進行扁平上皮NSCLC標準治療にnecitumumabを追加することの有用性」について、2015年にTheLancetOncologyに掲載の論文を紹介して下さいました。

【目的と方法】
NecitumumabIMC-11F)は、EGFR1を標的とする第2世代IgG1抗体薬である。イギリスChristie HospitalThatcherら(SQUIRE)は、遠隔転移を有する未治療扁平上皮NSCLC患者での標準CDDP+GEM療法とそれへのnecitumumab追加を比較する第III相国際RCTを行った(n=1,093)。

【結果と結論】
OS中央値は標準治療群9.9ヶ月・necitumumab追加群11.5ヶ月と有意に延長した(HR:0.84)。最大の第III相試験で扁平上皮癌でのファーストライン分子標的薬によるOS延長を初めて示した。非扁平上皮癌でのCDDP+PEMへのnecitumumab上乗せ効果を検討したINSPIRE試験は、SQUIRE試験でも見られた血栓塞栓症のため早期に中止されている。

【抄読会での主な討論】
4年前の第16回世界肺癌学会(WCLC)で発表された内容であり、日本でもようやくという印象。
・副作用の低Mg結晶にはマグミットを処方したりできるのだろうか。
IPが副作用として少ないのは人種間差だろうか。当院で採用の際にはIPにも気をつけなければ。

(まとめ:呼吸器・石井)
オンコロサイト



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