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2019年6月19日水曜日

Influence of radiologic expertise in detecting lung tumors on chest radiographs.

今朝のJournal Clubの担当は、濵元でした。先日、石井先生の結婚式でお会いした高橋先生(放射線科医)の論文です。研修医と専門医の読影能力について差があるのか?です。最近は、簡単にCTを撮影する傾向にありますが、基本はやはりレントゲンのようです。基本を忘れずにしっかりとレントゲンを読むように心がけます!

Discussion
 研修医と専門熟練医師(胸部外科、放射線科、呼吸器内科)の比較では、予測通り専門医師がしっかりと読影できている結果でありました。研修医と比較ではなく、呼吸器専門医師と呼吸器専門以外の経験年数同じ程度の医師で比較した方が、医師診療としての経験年数バイアスは除けたかもしれない。しかし、現実的には診療科によってのバイアスも出てくる可能性もあり、教育的な意味あいで、研修医への教育の必要性を訴えるものとして、最終的な提言に繋がったと考えられます。
 呼吸器内科医師の、ミスジャッジが少なかったのがホッとした結果でもありました。
(担当;濱元、まとめ:濱元)

Abstract
目的:胸部レントゲン上の肺腫瘍の読影における放射線学的専門知識の影響を分析すること。
方法:外科的切除を受けた孤立性原発性悪性肺腫瘍の283人の患者から得られた後、胸部レントゲン写真とCT検査をで見直している。平均年齢67.0±9.1SD)歳(範囲:3388歳)の男性176人および女性107人がいた。胸部レントゲン写真の読影は、13人の1年次大学院生(PGY-1)と9人の肺専門医(3人の放射線科医、3人の胸部外科医、3人の呼吸器科医)が行った。研修生と専門家の間の検出率は、Studentt検定を使用して比較されました。
結果:検出された腫瘍の総数は
研修医群では10336.4%)から13648.1%)の範囲であり、
平均127.9±9.145.2±3.2%)、
専門家グループでは13748.4%)から18264.3%)の範囲であり
平均161.6±13.157.1±4.6%)
群間差は統計的に有意であった(P <0.001)。
10%以上の差を認めた抹消に位置する腫瘍の違いの指摘は、
(i)すりガラス陰影(GGO)比>10%かつ<70%かつ任意のサイズ
(ii)GGO比<10%かつサイズ<2センチ

縦隔、心臓または横隔膜により隠された腫瘍について
iGGO比<10%かつ<30%かつ大きさ> 3 cm
iiGGO<10%かつ大きさ> 2 cm

結論:我々の研究は、腫瘍の大きさ、GGOの程度、および腫瘍の位置に応じて、研修医と肺専門医の間での胸部X線写真での肺腫瘍の検出可能性における有意差を確認した。 




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